効果を最大化するための求人サイト活用の秘訣とは

過去に求人サイトを利用したが思ったような採用結果が得られなかった、採用活動を始めたいけど何から始めれば良いのか分からない、といった採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、求人サイト活用の秘訣について解説します。この記事を読むことで、求人サイトを活用して良い採用結果を出す方法がわかります。ぜひ最後までお読みください。

求人サイトとは何か?

求人サイトとは、Web上に企業が求人広告を掲載し、それを見た求職者が応募するサイトのことです。厚生労働省の「民間人材ビジネス実態把握調査(事業所/労働者)」によると、求職者が求職活動で利用した手段・ルートで最も多いのが、「ハローワーク」で 36.5%です。

そして次に多い割合を占めるのが「求人媒体(Web:就職サイト等)」が 31.8%です。このデータから、求人サイトはハローワークの次に利用されている求人媒体といえるでしょう。
求人サイトは、採用する企業から利用料金を受け取ることで運営しています。求人サイトの料金体系には多種多様なタイプがあり、採用した時点で利用料を支払うサイトや、掲載順位によって費用が変動するサイトもあります。求人サイトには大きく分けて2種類のサイトがあるため、採用したい人材の特徴に合わせて選ぶと良いでしょう。

総合型サイト

総合型のサイトとは、地域や業種などで限定せず、幅広い求人情報を掲載する求人サイトのことです。多くの利用者がいるため、できるだけ求人情報を沢山の人に見てもらいたい場合に利用できます。一方で、求人情報数が多いため、埋もれてしまい、自社の求人情報を見つけてもらえない可能性もあります。

具体的なサイトとしては、「マイナビ転職」「リクナビネクスト」「doda」「女の転職」などが挙げられます。

特化型サイト

特化型サイトとは、地域、業種など、特定の業界に特化した求人サイトです。特定の業界に絞られているため、総合サイトよりも掲載数が少なく、自社の強みをアピールしやすいメリットがあります。また、求職者が求める情報を掲載しやすいため、企業と求職者とのミスマッチも起きにくいでしょう。

一方で、総合サイトに比べて利用者が少ないので、応募してくる人が限定されるデメリットもあります。介護業界に特化している主なサイトとしては、「e介護転職」「ジョブメドレー」「カイゴジョブ」「コメディカルドットコム」などが挙げられます。

求人サイトの料金体系とは

求人サイトによって料金体系は異なり、費用が発生するタイミングも異なります。大きくは以下の3つの型に分類されます。それぞれメリットとデメリットがあるため、予算などを考慮して最適な方法を選ぶとよいでしょう。それでは、各料金体系について解説します。

掲載課金型

掲載課金型とは、求人掲載時に費用が発生する求人サイトのことです。所定の掲載料金を支払い、決められた掲載期間で求人情報を掲載します。仮に応募件数が0件だったとしても掲載費用は発生するため、採用に至らない場合にはコストが無駄になる可能性もあるでしょう。一方、何人採用しても掲載費用は一定なので、多くの人員を採用できた場合は採用コストを大きく下げられます。

  • メリット : 採用人数に関係なく費用が一定
  • デメリット : 応募0、採用0の場合も費用がかかる

応募課金型

応募課金型の求人サイトは、無料で求人情報を掲載できます。求職者が応募してきた時点で料金が発生するため、無駄な採用コストをかけずに済むでしょう。掲載するだけなら無料なので、気軽に利用しやすい点もメリットのひとつです。ただし、応募条件に合わない求職者が応募してきた場合でも費用が発生するため注意しましょう。求職者とのミスマッチを起こさないため、求人情報に掲載する情報を工夫するとよいでしょう。

  • メリット : 掲載が無料でスタートできる
  • デメリット : 要件を満たさない求職者からの応募も課金対象になる

採用課金型

採用課金型とは、採用に至った時点で費用が発生する求人サイトです。採用されるまで一切費用が発生しないので、無駄な費用がほとんど発生しません。しかし、1人採用するごとに費用が発生するため、採用人数が多いと採用コストが高くなるため注意しましょう。少人数を採用したい際に利用することをおすすめします。

  • メリット : 採用できるまで費用がかからないためリスクは少ない
  • デメリット : 採用時の金額が高額なため、1人あたりの採用単価が高額になる可能性がある

掲載までの流れについて

STEP.1
申し込み
Webサイトで利用申し込みを行います。Webページから会社情報などの必要事項に答えると、IDとパスワードが送られてきます。
STEP.2
ログインして原稿作成
受け取ったIDとパスワードで専用ページへログインしましょう。ログイン後に、求人情報作成画面で求人情報を入力、編集を行います。
STEP.4
求人の原稿内容を確認
入力した内容に誤りがないか確認しましょう。求人情報に誤りがあると、求職者とトラブルになる可能性もあります。入力情報に誤りがなければ、公開手続きを行います。
STEP.5
求人広告の掲載
入力した内容に問題がなければ、求人広告が掲載されます。公開手続き後、すぐに公開されるサイトや、数日後に掲載されるサイトがあるため、事前に掲載までの期間を確認しておくとよいでしょう。

求人サイトを選ぶポイント

採用したい職種や自社の特徴から利用する求人サイトを判断するとよいでしょう。

求人サイトを選ぶ際に確認すべきポイントは、職種や雇用形態、経験の有無、採用にかけられるコスト、サポートの充実度、などです。各ポイントについて解説します。

職種や雇用形態、経験の有無

特定の職種を採用したいなら特化サイトを利用するとよいでしょう。介護系や医療系に特化した転職サイトや、派遣社員に特化した求人サイトもあります。

また、転職サイトごとに利用者の年齢層が異なります。即戦力となる人材を探しているのであれば、中途採用に強い求人サイトを利用するのもよいでしょう。

採用にかけられるコスト

採用に使える予算から逆算して、利用する求人サイトを選んでもよいでしょう。採用する人数によっても費用が変わるため、採用する人数と予算によって利用する求人サイトが絞られます。

多くの人数を少ないコストで集めたいなら掲載課金型、1〜2人を少ないコストで集めたいなら応募課金型や採用課金型が最適です。

サポートの充実度

求人サイトのサポート体制も重要なポイントです。例えば、求人情報の作成までサポートしてくれるサービスが便利です。自社スタッフで独自に求人情報を作成するよりも、採用のプロからアドバイスをもらえるので求職者を集めやすいでしょう。

サポート方法も各サイトごとに異なり、一緒に考えてアドバイスをくれるサービスや、求人情報ページ作成を丸ごとお願いできるサイトもあります。

求人サイトによくある機能について

求人サイトで使える便利機能は、積極的に活用しましょう。よくある便利機能として、スカウト機能、選考状況管理機能、Web会議機能などがあります。それぞれの機能について解説します。

スカウト機能

企業側からも求職者の情報を確認でき、自社の求人情報にマッチする求職者に対してスカウトメールを送れる機能です。求人情報を掲載して求職者が応募してくるのを待つだけでなく、企業側からアプローチできるため、早期採用に繋がりやすいでしょう。

選考状況管理機能

選考状況を管理できる機能で、多くの求人情報を掲載する際に便利です。求職者の情報と選考状況を求人サイト上で管理できるため、別の管理シートを作成する手間が必要ありません。一度に複数人を募集する際に使いたい機能です。

Web会議機能

Web面接で選考する場合に便利な機能です。Web面接を行う場合、ミーティングの日程を調整、ミーティングアプリのURLを送信、といった手順で行う場合が多いでしょう。しかし、ウェブ会議機能を使えば、求人サイト上で日程調整からWeb面接まで完結できるため、面接までの業務をスピーディに行えます。

まとめ

今回は、効果を最大化するための求人サイトの活用方法について解説しました。転職サイトには、ジャンルを問わず多くの求人情報を掲載している総合型サイトと、職種や地域などを限定して求人情報を掲載する特化型サイトがあります。

料金体系は求人サイトごとに異なり、募集する人数や予算に応じて適切なサイトを選ぶとよいでしょう。また、スカウト機能やWeb会議機能など、利用する求人サイトによって便利な機能を使えます。

採用活動をスムーズに行うには求人サイトを最大限活用する必要があります。各サイトの特徴を把握して、使える機能を積極的に使うようにすると採用までの業務を素早く行えるでしょう。

この記事を書いた人

野田晃司
作業療法士として病院勤務を経験後、複数の福祉施設を運営する会社経営に携わる。2ヶ所の通所介護施設を立ち上げ後、施設管理者を8年経験。現在も介護施設で働きながらライターとして活動中。

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