- 未経験でも介護業界に転職できる?
- 介護業界の将来性は?
- 介護職に転職するメリットは?
この記事では、そんな方に介護業界への転職がおすすめな理由と介護職として働くメリットについて紹介していきます。
介護業界への転職に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事でわかること
介護業界・介護職の魅力
まずはじめに、介護業界の魅力を詳しくご紹介します。
高齢化に伴いニーズが拡大している
少子高齢化など福祉に関するさまざまな課題を抱える現在、一人暮らしの高齢者や、介護を必要とする人は今後も増えていきます(参考2)。また、生産年齢人口の減少により介護職を担う人材が少なくなる一方です。
厚生労働省の「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、2040年度には、約280万人の介護職員を確保する必要があることを発表しました。
そのため、介護業界は全体的に慢性的な人材不足を抱えています。
それだけ聞くと「ブラックなのでは?」「イジメが多い業界なの?」と思ってしまうかもしれませんが、公益財団法人介護労働安定センターの「令和3年度介護労働実態調査」によると、介護業界の離職率は14.3%となっています。
厚生労働省の「令和3年度雇用動向調査結果 入職と離職の推移」では、業界全体の離職率が13.9%なので、介護業界の離職率が特別高いわけではありません。
このことからも、介護業界が慢性的な人手不足に陥っている理由は「需要が急増しているから」ということが分かります。今後も日本は少子高齢化が進んでいくため、介護業界、介護職の需要はますます高まることが予想されます。
年齢や学歴、性別に関係なく働ける
介護業界は年齢や学歴、性別に関係なく活躍できる業界です。
年齢/性別 | 全体 | 男性 | 女性 |
平均年齢(歳) | 47.7% | 42.3% | 49.2% |
20歳未満 | 0.1% | 0.2% | 0.1% |
20~29歳 | 5.9% | 10.5% | 5.3% |
30~39歳 | 16.9% | 31.5% | 14.9% |
40~49歳 | 27.2% | 32.8% | 29.0% |
50~59歳 | 24.1% | 14.2% | 29.6% |
60~69歳 | 13.2% | 6.8% | 16.5% |
70歳以上 | 2.7% | 1.6% | 3.3% |
無回答 | 10.0% | 2.3% | 1.4% |
参考:公益財団法人介護労働安定センター『令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について』
介護労働実態調査では、介護業界で働く年代のボリュームゾーンは40代で、60歳以上の方も男性8.4%、女性19.8%もいて、長く働き続けることができることも大きなメリットでしょう。
介護業界の仕事は、人と人とのコミュニケーションが重要なので「能力」よりも「人柄のよさ」が現場では歓迎されます。そのため過去の経歴に縛られることなく、未経験の人でも安心して働くことが可能です。
ライフステージに合わせた働き方ができる
介護業界、介護職はシフト制が主流であるため、自分のライフステージに合った勤務時間帯を選びやすい環境だといえます。
例えば、子どもを育てる方を例に見てみましょう。
状況 | 勤務スタイル等 |
子どもが小さいうちは | 短時間のパートタイム勤務で夜間帯の勤務(夜勤)はしない |
子どもがある程度大きくなれば | ホームヘルパーとして子どもが学校に行っている間だけ働く 学校行事があるときは休みを取得する |
子育てが一段落したら | 正社員としてフルタイム勤務 |
働きながらキャリアップできる
介護業界・介護職未経験の方でも、働きながらキャリアアップをして国家資格を取得することも可能です。
介護職員初任者研修や、介護福祉士実務者研修といった研修(資格)は、介護職の経験がなくても受講することができ、多くの職場が資格取得支援制度を設けて受講料の一部負担やシフトの調整を行ってくれます。
また、介護職の経験を3年積み、介護福祉士実務者研修を修了している場合、介護系唯一の国家資格である介護福祉士を受験することができるようになります。介護職としてプロフェッショナルを目指す方、手に職をつけて長く働きたい方におすすめの資格です。
介護福祉士国家資格を取得後、さらに5年の経験を積むことでケアマネジャー(介護支援専門員)試験にも挑戦することが可能です。ケアマネジャー(介護支援専門員)は介護が必要な方の要介護認定調査を行ったり、ケアプランを立てたりする仕事のため、直接的に支援を行う介護職から役割は変わりますが、月給や年収も上がることが一般的です。
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給与水準が向上している
「体力を使う仕事のわりに給料が低い」というイメージがある介護職ですが、国の施策により給料が少しずつ増えているんです。
高齢化、生産年齢人口の減少に伴い介護の担い手不足ということはお伝えした通りで、そんな中でも人手を獲得するために、「介護職員処遇改善加算」「介護職員等ベースアップ等支援加算」「介護職員等特定処遇改善加算等」という処遇改善を行っています。
介護職員の給料や待遇面を改善するための施策で、段階的に3つの加算が運用されています。
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ICT化、IoT化が進み業務負担が軽減されつつある
厚生労働省は介護現場におけるICTの利用・普及を強く推し進めており、実際の介護現場においても、ICT・IOTの導入が進み、介護職の業務負担の軽減が図られつつあります。具体的な例は次のとおりです。
項目 | これまで | これから |
日誌等の記録類 | 職員が紙に手書きする | スマートフォンやタブレットで入力し、保存するため文書量が削減され、データ保管も簡単 |
ケアプラン | ケアマネジャーが紙で作成する | ソフトウェアで作成し、関係機関との連携がしやすい |
申し送り | 職員による口頭また電話で実施 | チャットツールにより、職員間で利用者の申し送り事項を円滑に共有 |
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人から感謝される仕事
介護サービスを通して、利用者や家族を笑顔にすることができ、「ありがとう」と感謝される点がやりがいであるといえます。
たとえば、元気がなく塞ぎ込んでいた利用者がデイサービスを利用したとします。その際に、様々なサービスを利用してもらうにつれ、元気になり「楽しかった、また来るね」と言って下さるようになる。生活意欲を引き出し、人に感謝されることこそ、介護の仕事のやりがいです。
提供するサービス、話す言葉、笑顔などによって、利用者が一瞬でも幸せな時間を過ごすことができ、次回への希望を持ってもらえ、そのうえ感謝してもらえる。これらの点は介護職の醍醐味であるといえます。
まとめ
今回は介護業界への転職がおすすめな理由とメリット、未経験者が優良求人を探す方法について紹介しました。
少子高齢化がますます進展することによって、より一層社会的なニーズが高まり、就職や転職がしやすくなります。
また、ロボットやAIが取って代わることのできない職業であり、少しずつ処遇改善が進んでいる職種であるため、将来性は明るいです。そのうえ、業界でのICT・IOT化が進み、介護職の業務負担が軽減されるのは時間の問題でしょう。
介護職は人の役に立つ仕事を通して人から感謝され、社会に貢献できる職業です。皆さんも一緒に介護の業界で働いてみませんか?
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