整容介護コーディネーターとは? 資格の取り方・仕事内容について分かりやすく解説

整容介護コーディネーター

  • 整容介護コーディネーターの役割・仕事内容とは?
  • 資格の取得方法と得られるスキルとは?

整容介護コーディネーターとは?

整容介護コーディネーターとは、医療や福祉の現場での美容ニーズに応え支えることで、生きがいや精神的なケアに役立てることができる人材のことを言います。高齢者介護の現場では、身だしなみやおしゃれをサポートする中で、肌と肌のふれあいやぬくもりを通じ、高齢者自身の喜びや生きがいといった心のケアにつなげることを目的としています。

この資格は、2010年より一般社団法人職業技能振興会によって作られた民間資格です。現在は、一般社団法人総合ケア推進協議会との共同認定となっており、資格取得後の専門知識の向上やキャリアアップ事業も発展してきています。

整容介護コーディネーターの資格取得メリット

整容介護コーディネーターは、介護福祉士などの資格に比べると認知度は低いかもしれませんが、資格を取得すると以下のようなメリットがあります。

美容を通して精神的なケアにつながる可能性がある

介護が必要になると、自分の身体の不調や病気によって、身だしなみやおしゃれに気が回らなくなる人がたくさんいます。特に、介護施設に入所している女性の多くが、だんだんとおしゃれに対する意識が低くなると実感している介護職の方は多いのではないでしょうか。

しかし、誰かのサポートがあれば、おしゃれを楽しみたいと考える要介護者はたくさんいます。お化粧をしたりネイルをしたりすることで、気持ちが明るくなったり、人前に出てみたいと思うようになったり、毎日が少し楽しくなったりと、精神的なケアにつながる可能性があります。

要介護高齢者の社会生活が支援できる

「お化粧ができないから出掛けられない」という女性はとても多いです。整容介護コーディネーターがサポートすることで、「どこかに出掛けてみたい」という意欲につながり、いつまでも社会とつながった生活を続けられる可能性が高まります。

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整容介護コーディネーターの資格取得方法

整容介護コーディネーターの資格取得を通して、高齢者や障害者の整容介護に関する基本的な知識やその効果、実践力などが身に付きます。

受験申し込みの流れ
  1. 出願(各試験日の2~3ヶ月前)
  2. 受験料振り込み
  3. 受験
  4. 合否通知(約6週間後)
  5. 認定証の交付

試験概要について

ここでは、試験の出題科目、受験に当たっての試験概要についてご紹介します。

出題科目
  1. 資格制度の役割と高齢者・障害者の介護の現状
  2. 美容とおしゃれの効果
  3. 高齢者・障害者の整容介護の基礎知識
  4. 整容介護の実践
  5. 応用問題

(引用:一般財団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジ「整容介護コーディネーター認定試験」

試験概要
  • 試験時間 : 90分
  • 受験料 : 一般7,500円、学生(大学生・専門学校生・高校生)4,000円
  • 試験方式 : 五肢択一のマークシート方式 60問
  • 受験資格 : なし、誰でも受験可能
  • 合格基準 : 問題の総得点の7割を基準とし、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者

(引用:一般財団法人 職業技能振興会 資格取得キャリアカレッジ「整容介護コーディネーター認定試験」

学習方法について

整容介護コーディネーターは、公式テキストを購入し、独学で学習するのが一般的です。テキストの内容をきちんと理解していれば、試験の難易度はさほど高くないと言われています。

認定試験は年2回開催されているため、自分が十分に学習できたと感じたタイミングで受験することができます。

まとめ

整容介護コーディネーターは、これからますます質の向上が求められる介護業界において、役に立つ場面がたくさんあると予想されます。介護や福祉、医療に携わる人だけでなく、美容業界の人などにも広く認知されるでしょう。

これから介護職に就きたいと考えている方にも挑戦しやすい資格です。転職時や就職時には、自分の目指す介護の実践のために資格取得をした旨を伝えると、採用側にも熱意が伝わりやすくなります。

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