介護福祉の求人情報を見ていると、運営会社情報に『株式会社』の他『社会福祉法人』『医療法人』という言葉を目にする機会も多いですよね。これらは、施設を経営している経営母体を示しています。
ここでは、法人格の違いや働く上での特徴について解説します。求人に応募する際は、法人格にも着目してどんな会社なのかを見てみると良いでしょう。
記事でわかること
株式会社とは
株式会社とは、株を発行して資金を集め、その資金をもとに経営を行う会社のことを指します。株を購入した人(=会社に出資した人)は株主と呼ばれ、株主総会に参加して経営に関する決定をする権利が与えられます。この権利は保有する株が多い人ほど強く、社長や幹部が株の大半を保有していることが多いです。
ただし、上場企業の場合は誰でも自由に株を購入できるため、その限りではありません。
株式会社で働くとは
株式会社は一般の企業と同じく営利組織であるため、事業や人員配置の効率化を常に考えて運営を行います。そのため、株式会社の介護施設で働くと異動や転勤が発生する場合があります。介護現場だけでなく、管理本部などに配置転換される可能性もあるでしょう。
また、筆頭株主が変われば経営方針がガラリと変わることもあります。
さらに、事業の目的が広く自由に設定できるのも株式会社の特徴です。自費サービスや介護福祉以外の事業を行っている場合も多く、昨今では異業種から介護事業に参入するケースも増えています。
株式会社で働くのに向いている人
株式会社が母体の介護事業所は、これまでの視点とは異なる新しい介護サービスに携わりたい人や施設運営についても学びたい人に向いています。というのも、株式会社は介護事業以外の経験や実績を活かしたり新規事業を立ち上げたりするケースも多いからです。ある程度現場経験があれば、事業立ち上げの管理職に選ばれる可能性もあり、経営に携わる機会も増えるでしょう。
また、大規模に事業展開している株式会社であれば給料も高い傾向があるため、安定した収入を得たい人や昇格してバリバリ働きたい人にもおすすめです。
社会福祉法人とは
社会福祉法人は、「社会福祉事業を行うことを目的として、法律の定めるところにより設立された法人」と定義されています。非営利組織であるため、公益性や継続性、安定性が特に重視されます。
事業内容としては、特別養護老人ホームやデイサービス、保育所や障害者支援施設などが認められています。なお、設立には都道府県や市の認可が必要です。
社会福祉法人で働くとは
社会福祉法人は、地域の福祉ニーズにきめ細やかで継続的な対応をすることが求められます。そのため、異動があっても近隣の場合が多く、安定して働き続けることができます。同じ社会福祉法人がさまざまな施設を運営している場合は、転職しなくても複数の施設を経験できるため、介護福祉の幅広い知識や技術を身に付けられます。
比較的平均勤続年数が長くベテラン職員と一緒に働ける可能性も高いので、スキルアップも期待できます。
社会福祉法人で働くのに向いている人
社会福祉法人は、介護福祉分野で幅広いスキルを身に付けたい人に向いています。なぜなら、社会福祉法人はさまざまな種類の施設を運営していることが多いからです。
また、社会福祉法人が運営可能な特別養護老人ホームは、要介護度の高い利用者がほとんどであるため、おむつ交換や食事介助など身体介護を行う機会も多いです。そのため、介護職としてどんどんスキルアップを目指す人にはぴったりの環境と言えます。
医療法人とは
医療法人は、医療を軸に施設を運営する非営利団体。都道府県知事の認可を受けて設立されます。運営できる施設は病院や診療所など。介護分野では主に介護老人保健施設やデイケアなど、リハビリや治療を目的とした施設を運営しています。
医療法人で働くとは
医療法人の介護施設で働く場合は、介護老人保健施設やデイケア、社会福祉施設などが選択肢として挙げられます。地域に根差した医療・福祉を提供することが主な目的であるため、組織内の異動はあっても遠方への転勤はほとんどありません。
また、病院と連携した介護施設がメインなので、看護師や医師、理学療法士と一緒に働く機会も多いです。
医療法人で働くのに向いている人
医療法人は、介護だけでなく医療に関する知識も学びたい人に向いています。というのも、医療法人の介護施設は医療やリハビリの専門職も多く在籍しているため、身近で医療を見て学べるからです。そのため、知識の幅を広げ多面的な考え方を学びたい人や介護と医療の連携について学びたい人にぴったりの環境と言えます。
また、基本的に遠方への転勤がないので、腰を据えて働きたい人にもおすすめです。
法人格の違いを踏まえて求人を探そう
介護施設の運営母体には、株式会社と社会福祉法人、医療法人の3種類があります。働く上で違いを実感する機会はそこまで多くないかもしれませんが、運営方針や異動の可能性など知っておくべき特徴もあります。
将来自分がどんな環境でどんなポジションになりたいのかを考えると、法人格の違いも職場選びの判断基準になるでしょう。介護求人に応募する際は、法人格の違いを踏まえてより深く研究できると良いですね。
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