自己PRの作成方法~あなたの魅力を伝える書き方を学ぶ

自己PRが必要になる場面

自己PRが必要になる場面は履歴書や職務経歴書などの書類を作成するときと、面接時に面接官から質問されたときの2つです。

自己PRの内容は、「この人と一緒に働きたい」と採用担当者に思ってもらえるものにすることが重要です。この記事では、具体的な自己PRの作成方法を紹介していきます。

各書類の作成方法や、面接のアドバイスは以下で紹介する記事にまとめていますので、そちらをご確認ください。

介護職の履歴書の書き方は?志望動機や自己PRの例文を用いて解説!職務経歴書の書き方~介護業界で採用される書き方をご紹介!介護職の面接での注意点は?面接時によくある質問と対策

自己PRを作成する前に「自己分析」

自己PRを作成する前に必要な作業が、自己分析です。自己分析とは、まずは得意なことや長所はなんなのか、将来どんなキャリアを目指しているのか、自分の事を自分で知る作業のことを言います。

自己分析を行うために、まずは以下のことをリストアップしてみましょう。

  • 介護職を志した理由
  • 働く中でやりがいを感じた出来事
  • 利用者や同僚から褒められたこと(具体的に)
  • 業務上自分が得意だと感じている仕事内容(具体的に)
  • 将来の夢や目標と、その夢や目標を達成するためのプラン
  • 挑戦してみたい仕事

これらをリストアップすることで、自然と自分はどんな理由で介護職を志し、実際に働く中で、どんなことにやりがいを感じていて、他社からはどこを評価されているのか、自分の目指すところはどこなのか、という自己分析ができます。

褒められたことや得意だと感じている事については、どんな状況のときに褒められることが多かったのか、どんな環境だったら得意なのかなど、より具体的に掘り下げてメモしておくと、より掘り下げた自己分析が出来るでしょう。

自己分析を活かした自己PR

先程行った自己分析をもとに、自己PRの文章を考えてみましょう。デイサービスに5年間勤める介護良太郎さん(介護福祉士実務者研修修了)の自己分析が以下のような結果になった場合で作成していきます。

介護を志した理由 頑固な祖父が訪問ヘルパーの方には心を開き安心して身を委ねているのを見て、介護職の方を尊敬し、自分も介護が必要な方やそのご家族の支えになりたいと思ったから
やりがい 利用者が通所し始めたばかりの頃と比べて、他の利用者と積極的コミュニケーションを取るようになったり、レクリエーションを楽しんでくれるようになる姿を見ること
褒められたこと ・送迎時の運転技術(利用者、添乗者から送迎業務中に)
・事業所での様子が良く分かる(利用者のご家族から、お送り時の会話や連絡ノートの書き方について)
・自宅での様子のヒアリング(同僚や管理者から、送迎時に引き出すのが上手いと言われた)
得意なこと 送迎業務、ご家族とのコミュニケーション、情報伝達
目標 将来的にはケアマネジャーになりたいが、そのためにはまず介護福祉士の資格を取得する必要がある
挑戦したいこと 憧れを抱いた訪問介護職員として働いてみたい

上記をもとに作成した自己PR例を紹介します。

デイサービスの介護職員として5年間勤務しています。レクリエーション中の利用者様の様子や、お話しされていた内容を一人ひとりしっかりと把握し、送迎時にご家族に共有することで信頼を得て、今度はそのご家族からご自宅での利用者様の様子や悩み事などを伺い、事業所内で共有することで、利用者様がただ通う場所ではなく、進んで足を運びたい場所になるように介護業務を行うことを心掛けていました。

今後は、介護福祉士の資格を取得し、ケアマネジャーも目指したいと考えています。貴社では、今まで以上に利用者一人ひとりとの関わりを大切に、その方の為の最善を尽くすことに努めていきたいと思います。

ご自身の強みをアピールした上で、どのように働きたいのかが伝わってきますね。

その他自己PR例

介護職経験者と未経験者の場合の書き方を、例を挙げて以下に紹介します。

介護職経験者の自己PR例

Aさん(40代男性/デイサービス勤務→グループホーム希望)

機能訓練をメインに行う半日型デイサービスで介護職として3年間勤務しております。季節に合わせたレクリエーションの企画や、利用者の声を形にした行事の計画を行うなど、本来の業務である介護支援以外にも力を入れて取り組んできました。

介護の知識をより深めるため、自身の経験を活かすことが出来て、今まで接する機会がなかった認知症の方の介護を行っている職場への転職を検討していたところ、施設内行事に力を入れていて、グループホームを複数運営している貴社に魅力を感じ、応募させていただきました。

これまでの経験を活かし、貴社の入居者が快適且つ笑顔になるような介護支援を行っていきたいと考えております。

介護職未経験者の自己PR例

Bさん(30代女性/専業主婦→介護職希望)

高校を卒業後、製造業の事務職として5年勤めた後、結婚・出産を経て今に至ります。子どもが小学生になり、正社員の仕事を探していたところ、自宅からも近く、「未経験でも働きながら資格が取れる」という御社の求人を拝見し、応募させていただきました。

地域活動などで高齢者の方と接する機会も多く、明るく人とお話しすることが好きな性格ですので、経験こそありませんが、介護のお仕事でもこの性格を発揮出来るのではと考えております。

資格を取得して、長く働きたいと思っております。

まとめ

いかがでしたか?自己PRは、介護職としてあなたがどんな人材で何を期待できるのかを伝える文章です。作成後に、自分はこのPR文章に書かれている人と一緒に働きたいかという視点で見返してみるのも良いでしょう。