アンケート結果報告『介護業界で働いていて「もう辞めたい!と感じた嫌なこと」』とは?

2023年1月にekaigowithで実施したアンケート『介護業界で働いていて「もう辞めたい!と感じた嫌なこと」』は?の結果についてご報告します。

今回のアンケートに回答いただいた方の割合は、介護業界での就業経験がある方が79.5%、介護業界での就業経験のない方が20.5%となりました。それでは早速みていきましょう!

『介護業界で働いていて「もう辞めたい!と感じた嫌なこと」』は?

自由記述形式で回答を募集した結果、「もう辞めたい!」と感じたことがあると回答された方は介護業界経験者の内85.1%、感じたことがない方は14.9%でした。

では、「もう辞めたい!」と感じたことがある方はどんな嫌なことがあったのでしょうか。自由記述式で回答を募集したので、まずはジャンル別に内容と回答割合を見ていきましょう。

ジャンル 回答割合
職員間の人間関係 39.5%
上司からのパワハラ 14.9%
利用者からの暴言・暴力 12.3%
評価・待遇面 10.5%
業務の忙しさ 7.9%
経営方針への不満 5.3%
利用者への虐待疑いを感じた 2.6%
利用者家族からのクレーム 1.8%
その他 5.3%

職員間の人間関係という回答が最も多く、回答者の内39.5%の方が選択していました。2番目に多かった上司からのパワハラという回答も人間関係の一種として含めると、合わせて54.4%となっており、回答者の約半数の方が人間関係に嫌気がさして「もう辞めたい!」と感じたことがあるようです。

それでは、具体的なエピソードをジャンル別に一部抜粋してご紹介します。

人間関係

この業界に初めて勤め始めた時、自分の子どもの年齢以下の方からその事業所に先に勤めているというだけで見下されすぐに辞めた。
仕事のできないおばちゃんヘルパーの嫌がらせが続いたとき

職員間のコミュニケーションが取りにくいとき
女性が多い職場なので派閥などがあって人間関係が面倒くさいとき

自分だけ楽をしようとする人や、協力する気のない人がいるとき
派遣として働いている私に対する正社員からの嫌がらせを受けたとき

やる気がなく仕事を適当にやる職員が多く、楽しい職場にしようとする気がないのを感じたとき
その施設に長居している職員の「こうあるべき」という考えを押し付けてくる感じがあり、それが原因でベテランだけが居座り新人がすぐ辞めてしまい中堅職員が全然いない状態にあること

他の職員たちから無視されるなどのパワハラを感じたとき
先輩たちのやり方が古くてうるさいとき

仕事上立場の低い方へのいじめや、保有資格に序列をつけて行うパワハラを目撃したとき
自分が忙しなく働いている中で、同僚の介護士が仕事をさぼっていたりマイペースに動いているのを見かけたとき

チームワークがなく、利用者に対して思いやりの気持ちを持たない職員と働いているとき
派遣で入った施設で入浴介助を一人でやらされたとき

他職種からの指示がその時のその方の気分によって変わり一貫性を感じられないとき

上司からのパワハラ

上司が報連相(良いことも悪いことも)を嫌うことを知ったとき
施設長に変な噂を流されパワハラを受けたとき

上司の職員に対する差別があからさまで、気に入らない職員へは注意ばかりのとき
上司の人徳がなく個人攻撃ばかりしていて、周りは呆れているが理事会は放任しているとき。やってられないと周囲はどんどん辞めていく。

上司の暴言や経営サイドからの上から目線で横柄な命令を受けたとき
気に入った職員にだけ愛想良く振る舞うなど、上司の言動が上司という立場としてあり得ないと感じたとき

人間性が出来ていない、介護に対して理解できない方が上司として部下に指導しているとき。未熟者を上司に置いているケースが多いから部下は介護職を辞めたくなるのでは。
上司が口だけでしっかりしていなくて、相談することができなかったとき

利用者からの暴言・暴力

入居者から暴力を受けたとき。認知症なので仕方がないとは思うがそれが原因でケガをした。
利用者からの暴言を受けたとき。支援してもらうのが当たり前みたいな態度の人がいると嫌になりますね。もちろん仕事なので嫌な顔はしませんが、それが続くと「疲れるなぁ」と思います。

訪問介護で虫やゴミがひどい利用者のお家に行ったとき。心が折れました。
介助中に「あんた嫌」と言われたとき

毎日利用者から叩かれ、噛まれ、罵声を浴びせられているので辞めたいなと思います。

評価・待遇面

給料が安い
同じ給料をもらっていても、仕事の領域の格差を感じたとき

就業時間が長いのに残業手当がつかなかったとき、残業したことに対して他の職員から感謝の言葉もなかったとき
公的に取得して良いとされている最低有給数すら取ることができなかったとき

休憩や仮眠を取る時間がなかったとき
人員が減り残った人の負担は増えたにも関わらず、給料は据え置きで割に合わないなと感じたとき

多忙

季節のイベント等の準備が入ると勤務時間外にやらざるを得ない場合が多くとき。サービス残業になりがち。
激務に追われて疲労したとき。

人員不足から休日を返上して働かなければならなかったとき
本来の業務以外の全く関係ない雑用までやらされたとき

仕事をしてもしても終わりが見えなかったとき
とにかく人員不足

経営方針

虐待を目の前でみて(証拠は提示できませんでしたが自分の目で見ている)運営会議でも告発したにも関わらず、改善しようとしない上層部にうんざりして退職しました。
経験を重ねていき自身の視野が広がっていく中で、上に立つ役職者の考えや行動に対してレベルの低さを感じたとき、この職場はもう辞めたいと考えました。

出産を機に常勤から非常勤させられたとき。
早いが美徳という考え方で、介護者ファーストで利用者様をぞんざいに扱い、半ばネグレクトか虐待のような考え方で仕事をしている人が「仕事ができる」と評価され、丁寧に仕事している人が「仕事ができない」と評価されたとき

その他

他の職員が利用者に対して虐待では?と思うような介護をしていたとき
ノロウイルスの流行る頃は牡蠣禁止、インフルエンザ流行時期には人混みに行かないよう注意されるなど、介護者のプライベートの制約か多いとき。

入居者様を看取ったとき
利用者様に怪我をさせてしまいそうになったとき怖くなりました

介護技術が低い職員が多いなと感じたとき
入居者の息子さんがわがままでクレーマー過ぎたとき

入居者の体調が悪くなり病院へ入院した際、普段は面会にも来ない、連絡さえもしてこないご家族から訴えられたとき
夜勤中に昼夜逆転したおばあちゃんがわたしのところにやってきて「そこにお祖父さんがすわってるわ」って笑ってきたとき。もちろんそこには誰もいません。辞めたいと思いました。笑

まとめ

いかがでしたか?どの業界おいても人間関係に悩んでしまうことやもう嫌だと感じることはあると思いますが、介護業界も例外ではないようです。特に介護のお仕事は対利用者以外にも多くの職種の職員と連携して行う仕事のため、今回のような回答になったのではないかなと感じます。e介護転職では、求人に掲載されている写真が多く、同僚からのメッセージや利用者の平均介護度など、実際に働くイメージを抱きやすい求人を多く掲載しています。また、会員登録を行えば法人や企業から直接スカウトを受け取ることも可能です。どの求人サイトで介護のお仕事を探そうか悩まれている方は、ぜひe介護転職を利用してみてくださいね。

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