看護助手とは?やめたほうがいいって本当?!仕事内容やあると役立つ資格などを詳しく解説!

看護助手とは?やめたほうがいいって本当?!仕事内容やあると役立つ資格などを詳しく解説

病院で働く看護助手の仕事に興味はあるけど、資格のない私でも出来る仕事なの?と考えたことはありませんか?

  • 看護助手とは?
  • 看護助手の仕事内容とは?
  • 看護助手として働く場合役立つ資格とは?
  • 看護助手はやめたほうがいいと言われる理由は?

今回は、看護助手の仕事内容やあると役立つ資格、「やめたほうがいい仕事」と言われることもある理由について詳しく解説します。

看護助手とは

看護助手とは、病院における職種の一つで、「看護補助」「看護アシスタント」などと呼ばれることもあります。主に看護師の指示のもと、医療的ケアでない業務に携わる仕事です。

看護助手の仕事内容

看護助手の仕事内容は、患者に対する「直接ケア」とその他の「周辺業務」に大きく分けられています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

直接ケア

直接ケアとは、患者の食事・排泄・入浴の介助など、身の回りのケアを行うことを指します。身体に触れること以外にも、診察室や検査室、リハビリ室までの連れ出しや誘導、シーツ交換なども行います。

この他、多くの場合は看護師等が行う以下の医療補助行為についても、一部の職場では状況に応じて看護助手が行うケースもあります。

  • 腋下外耳道体温測定
  • 自動血圧測定
  • パルスオキシメーター装着
  • 軽微な傷のガーゼ交換
  • 軟膏塗布
  • 湿布貼付
  • 点眼
  • 鼻腔噴霧
  • 一包薬・舌下錠の内服
  • 座薬挿入
  • 爪の手入れ
  • 口腔清掃
  • 耳垢除去
  • ストーマ排泄物の処理
  • 自己導尿補助
  • 市販薬浣腸

これらは、日本医師会の「看護師や介護職員の医療(補助)行為について」にある「医療行為とみなされない医療補助行為ー厚生労働省医政局通知を踏まえてー」によると、上記の行為は原則として医療行為ではないとされています。

周辺業務

周辺業務とは、患者に直接関係のある業務ではありませんが、院内の環境整備及び看護師のサポート業務のことを指します。

  • 病室、フロアの清掃
  • 備品の準備、管理
  • 医療機器の洗浄
  • 看護師への申し送り

業務中に患者について気になることなどがあれば適宜看護師に申し送りをする必要があります。

看護師や介護士(介護職・ヘルパー)との違い

看護助手という名称や仕事内容から、看護師や介護士(介護職・ヘルパー)とはどう違うの?という疑問を抱く方も少なくないでしょう。それぞれの職種との違いを詳しく見ていきます。

看護助手と看護師の違い

看護師と看護助手の違いは、以下の通りです。

看護師 看護助手
正看護師または准看護師の資格 必須 なくてもOK
医療行為の提供 一部可能 NG

看護師として働くためには、正看護師もしくは准看護師の資格を取得する必要があります。また、医師の指示のもと患者に対し医療行為を提供することも可能です。一方の看護助手に必要な資格はなく、患者に対し医療行為を提供することはできません。

看護助手と介護士(介護職・ヘルパー)の違い

看護助手の仕事内容は、介護士と似ていますが主に以下のような違いがあります。

介護士 看護助手
対象者 利用者、施設入居者 入院患者
働く場所 高齢者施設や訪問介護事業所等 病院

介護士が高齢者施設に入居する高齢者や訪問介護を利用する高齢者であるのに対し、看護助手は病院に入院する患者を対象者としています。

食事や入浴、排泄の介助といった業務内容は似ている部分も多いですが、医療行為等に用いられる備品の整備などが業務内容に含まれていることも看護助手の特徴です。

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看護助手に役立つ資格

看護助手になるために必要な資格は特にありません。しかしながら病院には介助が必要な方が多く入院しているため、介護に関する知識や経験があればそれを活かして働くことができます。

今回は、受講(受験)資格のない研修や資格について看護助手に役立つ資格をご紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に関する基礎的な知識や技術を身につけることができる資格として位置付けられている公的資格です。

研修時間は130時間で、受講する講座によって受講費用が3~12万円と大きく差があります。雇用保険の教育訓練給付金制度の利用ができるほか、介護職として働きながら介護職員初任者研修を受講することを支援する取組みを行っている企業も多くあります。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、国家資格である介護福祉士を受験するために受講が必要な公的資格です。介護職員初任者研修に加え、喀痰吸引等の内容を研修内容に含みます。

研修時間は450時間ですが、介護職員初任者研修を修了している方は、その内130時間分の受講が免除され、320時間の受講で良いとされています。

受講費用は9~13万円程度とされていますが、介護職員初任者研修同様、雇用保険の教育訓練給付金制度の利用ができるほか、介護職として働きながら介護福祉士実務者研修を受講することを支援する取組みを行っている企業も多くあります。

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看護助手実務能力認定試験

看護助手実務能力認定試験とは、全国医療福祉教育協会が運営する資格試験のことで、医療施設における看護チームの一員として、看護の専門的判断を必要としない療養上の世話、および診療の補助に関わる周辺業務を担うため、看護助手が即戦力として活躍するための知識と技術を身につけていることを示す資格です。

試験は年に4回(3月、6月、9月、12月)実施され、受験料は一般受験の場合5,000円です。全35問の学科問題にマークシート形式で回答し、正答率6割以上で合格となります。合格率は60~80%を推移しているようです。

参考:全国医療福祉教育協会「看護助手認定実務者試験とは?」

メディカルケアワーカー検定試験

メディカルケアワーカー検定試験とは、特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が運営する資格試験のことで、看護師の看護業務や看護師不足による看護内介護の軽減を図る目的及び看護助手従事者の地位向上や看護助手技能の向上を図るために資格認定を行っています。

2級試験は、介護福祉士国家試験の受験要件と同等の実務経験が1年以上ある方もしくはメディカルケアワーカー(R)講座を受講した者のみ受験することができます。2級に合格した者は1級試験に挑戦することが可能です。

試験は年に3回(3月、7月、12月)実施され、受験料は2級が7,700円、1級が8,700円です。2級の場合、全20問の学科試験および文章作成問題を突破することで合格となります。

参考:特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会「メディカルケアワーカー(R)(看護助手)について」

看護助手の平均月給、平均年収

厚生労働省の「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、看護助手の平均給与は月給219,400円、年間賞与額は456,800円で、月給×12ヶ月+年間賞与の式で計算した平均年収は3,089,600円となりました。

看護助手はやめたほうがいいと言われる理由

看護助手の仕事について情報収集を行っていると、「看護助手はやめたほうがいい」という情報を目にすることがあると思います。ここでは、やめたほうがいいと言われる理由について紹介します。

体力が必要

看護助手の仕事内容は多岐に渡ります。介護士の仕事同様、患者の介助で体力を使うだけでなく、勤務先によっては広いフロアを行ったり来たりする必要があり、体力が必要である仕事であることは間違いありません。また、シフトにより夜勤に入ることがあるため生活リズムが整っていないと生活に支障をきたしてしまう方には難しいお仕事かも知れません。

血液や吐しゃ物などを目にする機会も多い

これまで介護職として排泄物の処理に抵抗感が少ない方でも、入院患者のケアにあたる看護助手の場合、患者の傷口や手術の後を目にしたり、吐血や嘔吐にも対応する必要があります。そのため、これらに対する耐性がない方には難しいお仕事であると言えるでしょう。

看護師のサポート役が辛いと感じる方も

看護助手の院内での立ち位置は、その名称通り看護師のサポート役です。そのため、看護師からの指示に従って行動する必要があります。中には自分より年下の看護師からの指示を受けたり、経験年数が長くても新たに入ってきた看護師のサポートを行う可能性もあります。そのため、サポート役にまわるのが精神的に辛いと感じる方もいるようです。

まとめ

今回は、看護助手の仕事内容やあると役立つ資格、「やめたほうがいい仕事」と言われることもある理由について詳しく解説しました。

いかがでしたか?医療行為を伴わない患者のケアや看護師のサポート役として働く看護助手のお仕事に興味がある方は、ぜひe介護転職でお仕事を探してみてくださいね。

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