デイサービス(通所介護)とは?利用条件や費用、サービスの特徴について分かりやすく解説!

デイサービス(通所介護)とは?利用条件や費用、サービスの特徴について分かりやすく解説!

介護が必要な方が日中利用するデイサービスですが、利用するための条件、利用にかかる費用、提供されるサービスについて詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、デイサービス(通所介護)の利用条件や費用、サービスの特徴について分かりやすく解説します!

デイサービス(通所介護)で働きたいと検討されている方はこちらの記事をご覧ください。
デイサービス(通所介護)とは?特徴や役割、人員基準、利用する場合の流れについて詳しく解説! デイサービス(通所介護)とは?特徴や役割、人員基準、利用する場合の流れについて詳しく解説!

デイサービス(通所介護)とは

デイサービスとは、在宅で生活を送る要介護1~5の高齢者が日中に利用することのできる介護保険サービスです。

利用者の定員は19人以上で、定員が18人以下の事業所は地域密着型デイサービス(地域密着型通所介護)となります。また、認知症高齢者を対象とした認知症対応型デイサービス(認知症対応型通所介護)も存在します。

介護が必要な高齢者が日中デイサービスを利用することで、普段介護を行っている家族等が心身を休める目的でも利用されます。

デイサービス(通所介護)で提供されるサービスとは

デイサービスで提供しているサービスは以下の通りです。

  • 食事の提供
  • 入浴介助
  • リハビリテーション(機能訓練)
  • レクリエーション
  • 送迎サービス

それぞれ見ていきましょう。

食事の提供

朝から夕方までをサービス提供時間としているデイサービスでは、昼食やおやつが提供されることが一般的です。

栄養バランスの整った食事を摂ることができるだけでなく、独居の方は利用者と会話をしながら食事が取れるなど、心身に良い影響を与える食事の時間とすることができます。

入浴介助

身体を思うように動かすことが難しくなると、入浴することが怖くなったり、面倒だと感じてしまう方は少なくありません。しかしながら身体を清潔に保つことや、湯船に浸かってリラックスすることは健康な生活を送るために重要な役割を果たします。

事業所によっては、機械浴など安心して入浴することができる設備を整えていることもありますので、自宅での入浴に不安を感じる方は、入浴介助を提供しているデイサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

リハビリテーション(機能訓練)

デイサービスでは、身体機能の維持と向上を目的としたリハビリテーションが提供されます。

体操などの身体全体を動かすリハビリもあれば、塗り絵や折り紙など手先を使って行うリハビリなどもあります。

レクリエーション

レクリエーションには、リハビリ的な要素も含まれますが、利用者が楽しく過ごすことができるようにという目的もあります。

事業所ごとに色々な工夫を凝らしてレクを提供していますので、どんなレクリエーションを行っているか気になる方は利用前に見学などを行うと良いでしょう。

送迎サービス

デイサービスの特徴の1つとして、利用者が事業所に通う際に送迎サービスを利用することができることが挙げられます。

事業所によっては福祉車両を利用し介護職員が添乗していることもあるため、車いすの方でも安心して乗降することが可能です。

デイサービス(通所介護)の設備とは

デイサービスは、利用者が利用する食堂、機能訓練室、食堂を備えている事業所です。

各部屋の広さなどは以下の表をご覧ください。

部屋や設備 広さ等
食堂 それぞれ必要な面積を有するものとし、その合計した面積が利用て委員×3.0㎡以上
機能訓練室
相談室 相談内容が漏洩しないよう配慮されている

参考:厚生労働省「通所介護・地域密着型通所介護の概要・基準」

デイサービス(通所介護)ではどんな人が働いている?

デイサービスを利用する場合、どのような人が利用者の支援を行うのでしょうか。職種ごとに詳しく見ていきましょう。

生活相談員

生活相談員は、利用者やそのご家族の相談に応じるだけでなく、利用者のケアプランの内容を検討するサービス担当者会議や、高齢者個人に対する支援の充実とそれを支える社会基盤の整備を同時に進めていくための地域ケア会議などに参加するという役割も担う職種です。

看護職員

看護職員は、利用者の体温や血圧などのバイタルチェックを行い、健康管理を行います。

介護職員

介護職員は、食事の介助や入浴介助、必要な方には排泄介助を行います。

機能訓練指導員

機能訓練指導員とは、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職員のことで、利用者一人ひとりに合ったリハビリテーションを提供します。

送迎ドライバー

朝は利用者のご自宅から事業所まで、夕方には事業所から利用者のご自宅まで車で送迎するドライバーを専従で雇っている事業所があります。

デイサービス(通所介護)を利用する場合の費用はいくら?

デイサービスの利用を検討する中で、費用面の心配をされる方も少なくはないのではないでしょうか。

送迎を含めてサービスに係る費用は介護保険が適用となりますが、食費やおむつなどの日常生活費用は介護保険の適用となりません。そのため、一般的には費用(自己負担額)は1回あたり1,000~2,000円です。

まず、1回7時間~8時間のサービスを提供する通常規模型のデイサービスでは、以下のようにサービス費用が設定されています。

要介護度 自己負担額/回(1割負担の場合)
要介護1 645円
要介護2 761円
要介護3 883円
要介護4 1,003円
要介護5 1,124円

出典:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム「通所介護(デイサービス)」

そして、一定の条件を満たすデイサービスでは以下のような加算を算定している場合があり、その分自己負担額も10~500円程度付加されます。

加算名称 提供内容
入浴介助加算 利用者に対して入浴介助を行った
中重度者ケア体制加算 中重度の利用者を受け入れている
生活機能向上連携加算 外部のリハビリ専門職と事業所の機能訓練指導員が連携して利用者の機能訓練を行っている
個別機能訓練加算 機能訓練指導員が利用者に対して個別にリハビリを提供している
ADL維持等加算 利用者のADL(日常生活動作)の維持や改善に向けた取り組みを行って入る
認知症加算 認知症高齢者を利用者として受け入れている
若年性認知症利用者受入加算 若年性認知症患者を利用者として受け入れている
栄養改善加算 利用者に対して栄養状態の改善のための計画的な栄養管理を行っている
栄養スクリーニング加算 利用者に対して実施可能な栄養スクリーニングを行い、介護支援専門員に栄養状態に係る情報を共有している
口腔機能向上加算 利用者に対して口腔機能向上への計画的な取り組みを実施している
送迎加算 利用者の自宅と事業所間を送迎している
サービス提供体制強化加算 介護福祉士や長く介護福祉業界に勤めている者を一定以上配置している

出典:厚生労働省「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護」

デイサービス(通所介護)を利用するまでの流れとは?

STEP.1
要介護認定を受ける
デイサービスを利用するためには要介護1~5と認定されている必要があります。そのため、介護保険を利用したことがないという場合には、まずは要介護認定を受ける必要があります。認定調査には時間がかかるので希望する方は早めに市町村窓口へ申し出ましょう。
STEP.2
利用を申し込む
デイサービスの利用を検討されている方は担当の介護支援専門員に相談しましょう。利用について、関係機関との連絡調整を担ってくれます。
STEP.3
事業所との面談
実際に利用するデイサービスと利用希望者及びその家族が面談する機会です。在宅での生活の様子や現在の心身の状況のヒアリングを受けます。事業所について気になることはここで質問しておきましょう。
STEP.4
契約、利用開始
事業所の定位数によっては、利用待ちが発生する可能性もありますが、面談の結果利用ができるとなった場合には契約を交わして利用を開始します、

まとめ

今回は、デイサービス(通所介護)の利用条件や費用、サービスの特徴について分かりやすく解説しました。

住み慣れた自宅で生活を続けながら、日中はリハビリテーションを受けたりレクリエーションをしたりと、心も身体もリフレッシュすることができるデイサービスは、利用者のためだけでなく、そのご家族が要介護者と離れて自分の時間を持つことのできるサービスでもあります。

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参考