介護福祉士会がデジタル人材養成の無料研修?

介護のニュースについて紐解いていくべく記事の執筆を担当させていただくことになりましたブログの運営と主任介護支援専門員の二足の草鞋で活動をしており、居宅ケアマネとして奮闘中の

【公式】ケアマネ介護福祉士と申します。

連載6回目はコチラの記事について考えていきましょう⇩⇩

日本介護福祉士会は今月28日から来年3月にかけて、ICTや介護ロボットなどを駆使して現場の業務改善をリードする介護人材を養成する新たな研修会を開催していく。【Joint編集部】

介護現場の生産性向上を後押しする取り組みの一環。テクノロジーを効果的に活用して質の高いケアを実践できる介護職員の養成を目指す。参加費は無料。

→ 研修の参加登録はこちらから
新たな研修は「デジタル・テクノロジー基本研修」。厚生労働省も今月17日に発出した通知で、「この研修はデジタル技術を有効に活用できる介護人材の育成に大きく寄与するもの」と説明。広く参加を呼びかけた。

対象は3年以上の実務経験を有し、自らの職場でICTや介護ロボットの導入、業務改善などに取り組みたい人。資格の有無は問われない。

研修の内容は、オンデマンド動画の講義と対面、またはオンラインによる演習で構成されている。講義が7時間、演習が9時間でトータル16時間。その全てをオンラインで受けることも可能だ。

参加登録は公式サイトから行える。介護福祉士会の研修管理システム「ケアウェル」への会員登録・ログイン(無料)が必要となる。
研修コースは「イチから学びたい人向け」や「既に取り組んでいる人向け」などに分かれる。それぞれの日程など詳細は公式サイトから確認できる。

今月17日には、研修のオープニングイベントがオンラインで開催された。

日本介護福祉士会の及川ゆりこ会長はこの中で、「参加者を有資格者に限定せず間口を広くしたのは、介護サービスの利用者の受益を第一に考えたため」と説明。介護職にはデジタルテクノロジーの導入に不安を抱いている層が一定数いるとし、研修を通じてこうした課題を払拭したいと意欲をみせた。

(引用:joint介護ニュース)

厚労省も後押ししている

今現在、介護業界は人手不足…。

給料安いっていうのが原因じゃないかってことで処遇改善手当を充実させている最中。

国からガンガン臨時ボーナスの処遇改善交付金が出ているけど、効果があったか勿ったかはあんまり公表されていない。

効果がなかったってなって処遇改善交付金を辞めますっていうのも全然ありな法案ではあります。

急にやめたらそれこそ大量の介護職員不足に陥るかもしれないので何とも言えませんが…。
ただ、いくら国から臨時ボーナス的にお金を配っていても、そもそも働ける人数がどんどん減っている日本。

もちろん福祉は大事ですけど、その福祉に人手が割かれ、肝心な外貨を稼いで国を潤す産業に人手が不足したらどんどん国が貧乏になっていく。

国が貧乏になってきているので、外国人の出稼ぎも期待できない情勢となっている日本ですが、じゃあどうするか?

機械化で効率化し、労働力不足を解消しようってことみたいですね。

機械化っていっても、機械の使い方を勉強するわけじゃない??

カリキュラムを見ると特定の器械の使い方を勉強するとか、国が進める機械を勉強するとかじゃないみたいですね。

カリキュラム自体が大きく二つに分かれている様子。

ざっくり言うと初級編と上級編って感じですね。

まずは基本的なシステムの使い方を勉強する

【公式】ケアマネ介護福祉士もこれじゃあICTはいつまでも進まないなって思ったんですけど、ケアマネの更新研修でzoomを使いこなすことができない人の多さ…。

新型コロナウイルスの間にzoomでの研修とかめちゃめちゃあったはずなのになんでこんなにみんなできないんだろう…。

そう思ってしまいました。

今回の研修はオンラインで進んでいくので、基本的なオンラインのつなぎ方を勉強する感じ。
そのほかにも、研修の課題をクリアするためにグーグルスプレッドシートやスライドの使い方を研修内容に盛り込んでいるようで、基本的な操作スキルから学べるっていう話ですね。

今も手書きの記録や同じことを何度も入力しなくちゃいけなくてコピー&ペーストを繰り返している人にとっては初級編でも有意義かもしれませんね。

実際、ケアマネの更新研修では、ご子息であろう人が隣でホワイトボード機能をアシストしたり、ひどい人はスピーカーのミュート機能をいちいち操作してもらっている。

そんな状況で機械を使って効率化とか絶対ケアマネの業界は無理だろうなと思ってしまいました。

介護の現場ではすでに各施設ごとに必要なICT機器が用意されている。

後は使い方がイマイチ…。

あるいはICT機器は用意されているけど、有効活用できていないとか有効活用どころかかえって業務効率が悪くなっているなんてところも多いですからね。

自分自身がどの程度のスキルがあるかを確認するうえでも必要な作業でしょう。

ちなみにこんな能書きを垂れている【公式】ケアマネ介護福祉士も、義務教育で習った基本ソフトが「一太郎」というもので、ワードやエクセルは自己流…。

やりたいことをその都度ネットで調べます。

マクロを組むなんてこともできないので基本的にほかの人へ依頼をかけるタイプの人間です。

【公式】ケアマネ介護福祉士も初級から真剣に学ぶ必要があるレベルです…。

施設内で普及させる方法を勉強する

せっかく自分の知識が向上したにしても、今働いている施設、ひいては介護業界を変えるのには一人の力では変わりませんね。

このカリキュラムではどうやって施設内で普及させるかを大きく時間を割いて教えてくれるようです。

内容としてはどうやってICT化を進めていくか?

どうやって職員に使い方を伝えていくかっていうところが強く押し出されているようです。

ICT化を進める理由として、LIFE加算関係もさらに多くなってくるため、収益を上げるためにある程度のシステム化を行い、データを集めたり、データを集める時間を作るために必要な時
間短縮のために何らかのICTを導入するべき。

みたいなメゾットを勉強した後、それをほかの職員に普及させるためのプレゼンの仕方だったりとか、その資料の作り方。

ICTを運用していく中でのPDCAサイクルの回し方などがカリキュラムに盛り込まれているようです。

ここまでこの記事を読んで横文字ばっかりでわからないっていう人はすでに大きく介護業界だけでなく令和の時代に取り残されている可能性が高いのでぜひこの研修を受けたほうがいいと個人的には思います。

また、この記事を読んで、ICT化に取り組んだものの、大失敗に終わった中堅職員さんとかに関してはこの研修を受け、職員全員に周知するためのプレゼン方法や資料作成方法。

導入後のPDCAサイクルをどう行っていくかを勉強し、再度挑戦していただきたい限りですね。

取り組みに失敗して心が折れそうになっている方々が大勢いらっしゃるでしょうし身柱はお察ししますが、介護業界全体がICT化に向けてシフトしている時代…。

ちょっと前回は先取りしすぎたと自分を責めずに再挑戦頂きたい所ではあります…。

集団オンライン研修もあるから安心?

枠も開催場所もかなり限られているようですが、オンライン研修自体を集団でオフラインで行うパターンの研修カリキュラムも用意してありますね。

これであれば今までzoom研修もろくにやってこなかった時代に取り残されている人たちも安心して受けることができますね。

一人一人会場でオンラインで研修を受ける。

でも、周りに機械音痴な仲間とそれを支えてくれるスタッフがいる。それだけでも安心でしょう。

【公式】ケアマネ介護福祉士的にはそんな大人数でネットを使って重くなったりしないか余計に不安になりますけどね…。

実際、会社の意向でチンプンカンプンな人が受けに行く可能性も高いので、その辺を考えればありなのかなって思います。

【公式】ケアマネ介護福祉士的に若手の中堅職員以上は全員受けたほうがいいと思う

失敗した若手職員は相当数いると思う

正直なところ、業務の効率化を行ううえで何らかのICTを活用するっていうのはだいぶ前から騒がれていて、すでに多くの施設がチャレンジ自体はしているんじゃないかと思います。

別に介護ロボットだけがICTじゃない…。

記録を残すためにしか使っていない介護ソフトだって、他の機能も一杯

今年は無料だけど…

今回の研修については試験的に今年限定で無料。

来年からは雰囲気を見ながら受講料を設定するっぽい書き方になっていました。

いくら介護福祉士会が主催といえど、無料で毎年この規模で行うことは難しい様子です。

来年あたりからは会員じゃないと受けられないとかになってしまうのかな?

もしくはとんでもない研修費用になりそう。

【公式】ケアマネ介護福祉士的には内容的にも結構お金払ってもいいのかなって思えそうな内
容の見出しでしたし…。

これからICTを活用して、業務の省略、省力化っていうのは必ず必要になってきます。

そんな時に、若手が中心になって推し進めないといけないのがこのICT化。

だって、変化を嫌うベテラン層が推し進められることじゃない…。

ある程度変化してでも業務を省略化、省力化したいと考えて動ける。

適切なICTの機器や使い方、ルールの設定をできるのは現場で実際に働きながらも柔軟な考えとスタッフ全員に周知できるくらいの資料を作れる年代が適切…。

また、施設の偉い人たちもICT化をしなくちゃいけないっていうのはわかっていても、どこをどう機械に頼って業務負担を軽減していいのかわかっていない…。

そんな時にこそ、若手が声をあげて、一気に業務改革。

昇進間違いなしでしょう。

しかも研修時間は19時間…。

正直なところ、ケアマネ研修は事前の資料作り、オンラインの自主勉強時間。

それに加えてオンラインでのグループワーク…。

もう2~3か月くらいは研修で頭も体も余裕がない感じ…。

めちゃめちゃつらい…。

主任ケアマネに関してはさらに主任ケアマネを更新するための研修があってさらにつらい。

ケアマネはそれを行わないとケアマネの仕事ができない。

それに比べれば研修時間も短いし受けやすいといえば受けやすいのかもしれません。

介護職員の方に関しては施設のためにも、利用者さんのためにも、自分のためにも良しの改革を成し遂げるためにも今回の研修は受けていて損はないんじゃないですかね?

また、今回は無料研修。

研修費用を出してくれない施設さんに努めている職員さんでもこの研修であれば自分の休みを使って行える。

自主学習機関もそれなりに多く、自分のペースで研修を受けることができる。

結構魅力的な研修になっています。

昇進だけでなく、転職にも有利に働くかもしれませんね。

今後の介護業界は間違いなくICT化が進み、機械やソフトをどう効率よく利用するかっていうところがポイントになってくるでしょう。

その中で、機械のように脳内停止した状態で業務を淡々と機械以下の動きをするのか?

機械を使いこなして次々と能力を高めていくかはどちらが将来的にいいのかは一目瞭然でしょう。

介護職員としてだけでなく、業務効率を考えられるかどうかは少子高齢化が進み、止まらない日本において、どの産業でも必要。

そのマインドを身に着けられるだけでもこの研修は大きなものになると思います。

そんな詳しい研修のカリキュラムや参加方法はこちらになりますので、是非一度クリックしてみましょう⇩⇩

2023年度日本介護福祉士会生産性向上中核人材育成プログラム「デジタル・テクノロジー基本研修」(モデル研修)受講者募集 | 日本介護福祉士会

この記事を書いた【公式】ケアマネ介護福祉士

高校生からホームヘルパー2級(現介護職員初任者研修)を取得しアルバイトにて老人保健施設にて勤務。そのままアルバイト先の老人保健施設へ入職。
大規模法人にて、グループホーム、老人保健施設、通所リハビリテーションにて介護職員として従事。
経験を活かしながら介護支援専門員(ケアマネジャー)を取得し8年ほど従事。
その後自身の転居をきっかけに、相談員、介護職員を兼務しながら施設ケアマネとして5年間勤務。中間管理職を経て居宅ケアマネへ転身。
現在は主任介護支援専門員として日々子育てと仕事に全力で奮闘中。同時にブログも運営中。

介護の最新情報や気になるニュースはコチラをチェック⇩⇩

keamanekaigo.work

 
e介護転職で求人を探す