面接時の身だしなみはとても重要です。ただこんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「介護職の面接で、どのような服装をすればいいかわからない」
「介護業界の身だしなみで気をつけるべきことを知りたい」
そこで今回は、介護業界で面接を受ける際の服装や身だしなみについて紹介します。
面接官に好印象を与える方法やNG例についても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
記事でわかること
面接時の身だしなみについて
面接は、面接官が応募者と初めて出会う場であり、第一印象が非常に重要です。身だしなみを整えることで、面接官に良い印象と安心感を与えられます。
介護職は、利用者の身体介護や生活支援を行う仕事です。高齢者の方々は礼儀やマナーに厳しいことが多いため、だらしない印象を与える服装では信頼関係を築けません。
介護は人と人が接する仕事であり、清潔感は必須条件と言えます。いくら介護職に適性があっても、見た目でマイナス評価を受けてしまうことは避けたいところです。
スーツの指定がある場合
介護職の面接では、第一印象が非常に重要です。特にスーツ着用の指定を受けた場合は、フォーマルな場に応じた適切な服装と身だしなみを心がけましょう。
ここではスーツ着用の指定を受けた場合の身だしなみと注意点について、男女別に紹介します。それでは詳しくみていきましょう。
女性の場合
女性がスーツを着用する際の注意点は、以下の通りです。
■スーツ
色は黒や紺色、グレーなどの落ち着いたものが定番です。柄は、無地またはストライプなどシンプルなものにしましょう。
パンツスーツの場合は、テーパードシルエットなど、動きやすいデザインがおすすめです。
スカートの場合は、膝丈程度の長さでストッキングを着用するのが一般的。サイズは体に合ったものを選びます。ただし体のラインを強調しすぎる服装は避けましょう。
■シャツ
白や薄い色が無難です。生地が薄すぎると透けてしまう場合があるので、適度な厚さのものを選びましょう。
■靴
色は黒やベージュ。パンプスやローファーを選ぶと間違いありません。ヒールが高すぎるものは避けましょう。
■その他
アクセサリーはシンプルなものを選びます。香水をつける場合には、面接官に不快感を与えないように、香りを抑えたものがよいでしょう。
男性の場合
男性がスーツを着用する際の注意点は、以下の通りです。
■スーツ
色は、黒や紺色、グレーが無難です。茶色やベージュなどの明るい色は避けましょう。
また派手な柄が入っているものも避けたいところです。サイズ感については、自分の体にフィットするものを選びましょう。
■シャツ
白や薄いブルーのワイシャツが定番です。柄は無地もしくはストライプを選びます。ボタンが取れていたり、シワになったりしていないかチェックしておきましょう。
■ネクタイ
紺色や薄いブルーを選び、派手な色や柄は避けましょう。上手に結べていないと、面接官にだらしない印象を与えてしまいます。自信のない方は、事前に動画などで確認しておきましょう。
■靴
紐付きの黒や茶色の革靴が無難です。面接時、靴は必ずチェックされます。スーツに合ったフォーマルなものを選びましょう。汚れを落とし、ツヤ出しスポンジなどで磨いておくと相手に好印象を与えます。
またスリッパに履き替える機会もあるかもしれないので、靴下にも気を配っておきましょう。派手な柄や色のものは避けて、穴が空いていないかもチェックしておきます。
■その他
ベルトは革製の黒や茶色が無難です。腕時計は、できればスーツに合うシンプルな文字盤のものを選びましょう。
私服OKな場合
面接先によっては、スーツではなく私服でもOKと連絡を受けることもあります。そのような場合でも、スーツで訪問するのが無難です。
しかしスーツを持っていないなどの理由で、私服で面接を受ける場合もあるでしょう。
そのような時は「ビジネスカジュアル」がおすすめです。ビジネスカジュアルとは、企業などを訪問する際にも失礼のないフォーマルな服装のことを指します。
適度にカジュアルでありながら、きっちり感や清潔感も兼ね備えているので、自信を持って面接に臨むことが可能です。
ただし、あまりにもカジュアルな服装は避けましょう。面接官に好印象を与えるためには、TPOに配慮した服装選びが大切なのです。
それでは以下に、男女別のビジネスカジュアルのポイントを紹介します。
女性の場合
■ジャケット
テーラードジャケットが定番です。やわらかな印象を与えたいなら、襟のないノーカラージャケットもおすすめです。またカーディガンでも、相手に好印象を与えられます。
■トップス
色やデザインは、シンプルなものがよいでしょう。透け感が出すぎないように、ある程度肉厚な素材が一般的です。
■スカート、パンツ
スカートは短くなるとカジュアル感が強くなります。膝が隠れるくらいの長さが無難です。
パンツは、テーパードの入ったものが定番。流行を取り入れたワイドパンツもよいでしょう。
■靴
フォーマルにもカジュアルにも合わせられるパンプスやローファーがおすすめです。ヒールは、あまり高くないものを選びましょう。デザインや柄は、シンプルなものが無難です。
男性の場合
■ジャケット
柔らかい素材を選ぶと、ほどよくカジュアル感を出せます。色や柄は、シンプルなものを選びましょう。
■シャツ
襟付きシャツで、きちんと感を演出できます。レギュラーカラーシャツが定番ですが、ボタンダウンシャツでもOKです。
■パンツ
スラックス、アンクルパンツが定番です。少しカジュアル感を出したい場合は、チノパンもよいでしょう。裾丈を少し短めに調整することで、足元をスッキリ見せられます。
面接官に好印象を与える方法
ここでは、面接官に好印象を与える方法について紹介します。意識するべきポイントを、女性・男性別に解説していきますので、参考にしてください。
女性が意識すべきポイント
■メイク
介護職は、利用者様の身体介護や生活支援を行う仕事であり清潔感が求められます。メイクは派手さを抑えてナチュラルメイクを心がけましょう。
■髪型
介護現場では配膳や食事介助などの場面もあるため、髪型に配慮する必要があります。ロングヘアの場合は、アップスタイルにするなど、まとめましょう。
■髪色
明るく派手な色は避け、落ち着いた色を選びます。施設によって許容範囲は異なるので、入社後に調整することも可能です。
■アクセサリー、香水
アクセサリーや香水は、利用者様に引っかかったり、強い香りが不快感を与える可能性があるため、控えめにします。
男性が意識すべきポイント
最近では髭を伸ばしている人も増えましたが、面接では剃っておくのが無難です。どうしても残したい場合は、短く揃えて清潔感を保ちましょう。
また、髪型は、耳にかからない程度の短髪が望ましいとされています。長髪の場合は結んでまとめておきましょう。
面接時にNGな服装、格好とは
介護職の面接では、見学も同時に行うことも多くあります。利用者やご家族と顔を合わせることもあるため、相手に好印象を与えることを意識しましょう。
介護職の面接では、応募者が利用者と接する際に、信頼できる人物かどうかを判断される場合もあります。
介護職に適性があっても、外見で不合格になってしまっては台無しです。
以下のような服装や格好は避けましょう。
- 派手な色や柄の服装、パーカーやTシャツ
- シワや汚れのあるシャツなど
- 大きなアクセサリー
- 強い香水や派手なメイク
- まとめていない長髪
- 無精ひげ(整えられていない)
- 伸びた爪
就業中のアクセサリー着用は、利用者様を傷つけてしまう恐れがあるため禁止されている施設がほとんどです。
爪についても、長すぎると介助の際に利用者様を傷つけてしまいます。短くしておくのがよいでしょう。
まとめ
今回は、介護業界における面接時の身だしなみについて解説しました。
面接は、面接官が応募者について「介護現場で活躍できる人材かどうか」を判断する場です。
清潔感がないなど第一印象が悪ければ、それだけで不合格になってしまうこともあります。
面接はスーツ着用が基本ですが、スーツを持っていない場合や、私服で来るように指示を受ける場合もあります。
その場合は、企業などを訪問する際にも失礼にならないビジネスカジュアルがおすすめです。きっちり感を出しつつ適度なカジュアル感もあるので、面接官に好感を与えられます。
この記事をきっかけに、面接についての知識を深め好印象を与える準備をしましょう。
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