この記事を読んでいるあなたは、
- 介護ロボットってなに?
- 介護ロボットはどんなことができるの?
- 介護ロボットを導入するメリット・デメリットは?
上記のような悩みを持っているのではないでしょうか?
この記事では、そんなあなたに向けて「介護ロボット定義や種類、導入するメリット・デメリット」について紹介していきます。
介護ロボットについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事でわかること
介護ロボットとは?
介護ロボットと聞くと「なんでもできる人型のロボット」をイメージしている人も多いのではないでしょうか?
しかし実際には6種類のタイプがあり、さまざまな介護ロボットが介護現場で活用されています。
まずは、介護ロボットの定義や種類、導入率について紹介していきます。
介護ロボットの定義
厚生労働省が定めた介護ロボットの定義は、「下記3つの要素技術を有している、知育化した機械システム」とされています。
(参照:介護ロボットの開発・普及の促進 構成労働省)
- 情報を感知(センサー系)
- 判断し(知能・制御系)
- 動作する(駆動系)
立ち座りをサポートしてくれるロボットや、センサーで要介護者を見守るロボットなど、介護者を補助するロボットがほとんどで、イメージしている人型のロボットは実用段階にありません。
近年、介護ロボットが注目されているのは「介護業界の人手不足」が原因です。
今後も日本の少子高齢化は進んでいくことが予想されるので、介護業界の人手不足はさらに深刻になるでしょう。
そのため、介護者の業務を削減・軽減してくれる介護ロボットの開発が期待されています。
介護業界の人手不足に関しては、以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
未経験でも介護業界で働ける?人手不足の今がチャンス
介護ロボットの種類
介護業界では、主に6種類の介護ロボットが活躍しています。
移乗支援
介護者のパワーアシストをおこなうロボットです。装着型と非装着型があります。
移動支援
主に要介護者の歩行や、荷物の運搬をサポートするロボットです。
排泄支援
排泄物の処理にロボット技術を用いた、設置位置調節可能なトイレです。ロボット技術を用いて、排泄のタイミングを予測・誘導します。
見守り・コミュニケーション
介護施設で利用する、センサーや外部通信機能が搭載されている機器と在宅介護で利用する、転倒感知センサーや外部通信機能が搭載されている機器です。IOTの技術が活用されています。
入浴支援
浴槽に入るときの一連の動作をサポートするロボットです。
介護業務支援
掃除・洗濯・調理などの記録をおこない、介護者の負担を減らすロボットです。
介護ロボットの業務内容について、さらに詳しく勉強したい人には「福祉ロボット検定」や「スマート介護士」の取得をおすすめします。
【福祉ロボット検定について詳しく知りたい方はこちら】
福祉ロボット検定とは? 資格の取り方・取得メリットについて分かりやすく解説
【スマート介護士について詳しく知りたい方はこちら】
スマート介護士とは?資格の取り方・仕事内容について分かりやすく解説
介護ロボットの導入率について
現在は、経産省や厚生労働省が、介護ロボットの普及に力を入れていますが、まだまだ普及率は高くありません。
全国の介護サービスをおこなっている施設を対象にしたアンケートでは「導入していない」と回答した施設が7割を超えています。
(参照:令和元年度介護労働実態調査 公益財団法人 介護労働安定センター)
しかし「自分の親族を介護する側と想定した場合、介護ロボットを使用したいか」という質問では、6割以上の人が「利用したい」または「利用を検討してもよい」と回答しています。
(参照:介護ロボットの 開発と普及のための取り組み 厚生労働省)
「金銭的に導入する余裕がない」「機械を使うことに抵抗を感じる」などの問題もありますが、将来的に普及する可能性は十分にあるでしょう。
介護ロボットを導入するメリット
介護ロボットを導入する主なメリットは、以下の2つです。
- 介護者への身体的・精神的負担の軽減
- 要介護者の心理状況の改善
それぞれ詳しく解説していきます。
介護者への身体的・精神的負担の軽減
介護者への身体的、精神的な負担を軽減することが、介護ロボットを導入する最大のメリットでしょう。
要介護者を支えながらの歩行や、ベットから車いすへの移動など、身体的な負担は非常に大きく、腰痛に悩まされている人も少なくありません。
そのため「移乗支援」や「移動支援」のパワーアシスト系の介護ロボットは、特に期待されています。
要介護者の心理状況の改善
介護者だけでなく、要介護者の心理状況にもメリットがあります。
自分が介護されることに「恥ずかしい」「申し訳ない」と感じている人も多く、気兼ねなく頼れるロボットならストレスを軽減できるでしょう。
また、介護ロボットなら夜間でも急な体調の異変に気付けるため、安心して就寝できることから睡眠の質が上がり、心身ともに良い影響があります。
介護ロボットを導入するデメリット
介護ロボットを導入するデメリットは、以下の3つです。
- 導入コストが高い
- 信用していない人も多い
- 管理スペースが必要
それぞれ詳しく紹介していきます。
導入コストが高い
介護ロボットの普及を妨げている最大の理由は、導入コストの高さでしょう。3割程度の介護施設でしか導入していないため、介護ロボットの生産体制もまだまだ整っていません。
しかし導入率は少しずつ増えてきているので、将来的には大量生産が可能になり、1台あたりの価格は下がることが予想されます。
信用していない人も多い
介護ロボットの導入率の低さから、活用事例も少なく、機械に要介護者のサポートを任せることに不信感を抱いている人もいます。
要介護者から信用されていないことも大きなデメリットですが、介護者からも「上手に使えるか不安」「新しいことを覚える時間がない」といった悪い評判も見られました。
要介護者と介護者、双方から不信感を抱かれているので、施設の運営者も簡単には導入を決断できないでしょう。
管理スペースが必要
「移乗支援」や「移動支援」の介護ロボットは大型のものが多く、管理スペースを確保する必要があります。
あまり規模の大きくない施設では、管理スペースが確保できないことを理由に、導入を断念するケースもあるようです。
スペースの確保や操作方法の練習など、介護者への負担が増えてしまっては介護ロボットを導入する意味がないので、大きなデメリットをと言えるでしょう。
まとめ
今回は、介護ロボット定義や種類、導入するメリット・デメリットについてお伝えしました。
介護ロボットの普及には、まだまだ時間が必要です。
しかし人手不足を解消や、介護者への負担軽減など、介護ロボットは非常に大きなメリットを持ち合わせているので、将来的に多くの施設で活躍することは間違いありません。
そのため、介護ロボットが普及する前に操作方法を練習しておけば、多くの介護施設で歓迎されるようになるでしょう。
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