介護業界では、歩行介助や入浴介助など、肉体労働も少なくないので、若い世代が活躍しているイメージがありますよね。
しかし、実際には60歳以上でも介護施設で働いている人は多く、定年退職後に介護業界に転職する人も珍しくありません。
そこで今回は、定年退職後に介護業界に転職するメリットとデメリット、求人情報の探し方について紹介していきます。
60歳以降の働き方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事でわかること
定年後でも介護業界に再就職できる?
結論から言うと、定年退職後に介護業界で働くことは可能です。
むしろ、そういったシニア層を求めている介護施設も、最近では珍しくありません。
60歳から未経験の業界に転職することに、不安を感じる人もいるかもしれませんが、介護業界の基本業務は資格も必要ないので、未経験が大きなデメリットになることもないでしょう。
そもそも介護業界は慢性的な人手不足に悩まされているため、シニア層でも転職しやすい特徴があります。
70歳以降でも介護施設で働いている人もいるので、介護業界は長期的に働ける環境と言えるでしょう。
定年後に介護業界を選ぶメリット
ここからは、定年退職後に介護業界を選ぶメリットを紹介していきます。
定年退職後に介護業界を選ぶ主なメリットは、以下の3つです。
- 幅広い世代が活躍している
- 「社会経験」と「対応力」が重宝される
- 介護業界の需要は増え続けている
それぞれ詳しく紹介していきます。
幅広い世代が活躍している
1つ目の定年退職後に介護業界を選ぶメリットは、幅広い世代が活躍しているからです。介護業界では20代〜60歳以上まで、さまさまな人が活躍しています。
厚生労働省の調査によると、男性の8.6%、女性は19%の割合で60歳以上の人が働いています。介護業界の現場では「能力」よりも「人柄」の方が重要視されているので、これまでの経歴に関係なく働くことが可能です。
長く働けることは、介護業界ならではのメリットと言えるでしょう。
「社会経験」や「対応力」が重宝される
2つ目の定年退職後に介護業界を選ぶメリットは、「社会経験」や「対応力」が重宝されるからです。肉体労働が多い介護施設でも「若ければいい」というわけではありません。
むしろ若い人よりも利用者との年齢が近いので、すぐに職場に馴染めるでしょう。これまでの会社で培ってきた、ビジネスマンとしての経験も、介護業界なら活かすことができます。
介護業界の需要は増え続けている
3つ目の定年退職後に介護業界を選ぶメリットは、介護業界の需要が増え続けているからです。日本では少子高齢化社会が進んでいるので、介護施設の需要は今後も減ることはないでしょう。
人手不足の問題もあるので、転職しやすく、長期的に雇用してもらえることは、大きなメリットでしょう。
定年後に介護業界を選ぶデメリット
それでは次に、定年退職後に介護業界を選ぶデメリットを紹介していきます。
先ほどは魅力的なメリットを紹介しましたが、もちろんメリットばかりではありません。
定年退職後に介護業界を選ぶ主なデメリットは、以下の2つです。
- 体力的な問題
- 収入の低下
それぞれ詳しく紹介していきます。
体力的な問題
1つ目の定年退職後に介護業界を選ぶデメリットは、体力的な問題です。身体介護を基本とする介護施設では、ある程度の体力は必要になります。
デスクワーク中心で働いてきて、運動経験が少ない人には過酷な仕事に感じるでしょう。また、捻挫などの軽い怪我でも、1日中動くことになる介護業務では、仕事に大きな支障をきたすことになります。
日々の健康管理は、これまで以上に重要になるでしょう。
収入の低下
2つ目の定年退職後に介護業界を選ぶデメリットは、収入の低下です。
人手不足の介護業界でも、60歳以上の人が、いきなり正社員として雇用してもらえることはあまりありません。
基本的にはパートや契約社員としてスタートすることになるので、収入面では大きく見劣りするでしょう。
定年後に介護業界で働く注意点
ここからは、定年退職後に介護業界で働く注意点を紹介していきます。
魅力的な要素の多い介護業界ですが、以下の4つには注意しておきましょう。
- 「年功序列」の考えは捨てる
- スタッフと利用者の顔と名前を覚える
- 施設のマナーやルールを覚える
- 無理しすぎない
それぞれ詳しく紹介していきます。
「年功序列」の考えは捨てる
1つ目の定年退職後に介護業界で働く注意点は、「年功序列」の考えを捨てることです。
未経験での介護業界への転職すると、上司や先輩など、まわりの人のほとんどが年下になります。社会人としては先輩ですが、介護業界では「後輩」に違いありません。
年齢や経歴は忘れて、謙虚な対応で仕事をおこないましょう。
スタッフの利用者の顔と名前を覚える
2つ目の定年退職後に介護業界で働く注意点は、スタッフや利用者の顔と名前を覚えることです。
円滑なコミュニケーションが求められる介護業界では、人の顔と名前を覚えることは基本中の基本です。
特に利用者の名前を間違えてしまうと、機嫌を損ねてしまうこともあります。
メモを取るなどして、一緒に働くスタッフや利用者の顔と名前を覚える努力が求められます。
施設のマナーやルールを覚える
3つ目の定年退職後に介護業界で働く注意点は、施設のマナーやルールを覚えることです。会社が変われば、マナーやルールも大きく変わると思っておきましょう。
これまで常識だと思っていたことが、まったく通用しないことも考えられるので、柔軟な対応力を持って仕事に臨みましょう。
無理しすぎない
4つ目の定年退職後に介護業界で働く注意点は、無理しすぎないことです。
気負いすぎて無理しすぎると、重大なミスや怪我につながることも考えられます。自分よりも若い世代と同じような、軽いフットワークについていくには限界があるでしょう。
自分のできることを明確にしておくことは、まわりのフタッフの働きやすさにも繋がるので、できないことは「できない」と伝えることも大切です。
求人情報の探し方
それでは最後に、シニア層の人が介護業界の求人情報を探す方法について紹介していきます。
未経験で介護業界に転職するなら、以下2つの方法で求人情報を探しましょう。
- ハローワークを利用する
- 求人サイトを利用する
それぞれの利用方法を詳しく紹介していきます。
ハローワークを利用する
地域のハローワークに登録して、求人を探す方法です。
ハローワークの職員が、転職活動のサポートもおこなってくれることは、大きなメリットでしょう。
しかし、ハローワークは、とにかく「就職」することに特化しているため、特定の職種を希望していても反映されないこともあります。
ハローワークが介入してくれるので、転職活動を進めやすい特徴がありますが、求人数はあまり多くありません。
また、求人ごとに詳しい情報が掲載されていないため、転職後のギャップに悩まされている人もいます。
求人サイトを利用する
求人サイトに登録して、自分で求人を探す方法です。
そもそも求人サイトとは、さまざまな業界や、職種の求人情報が掲載されているサービスのことを指します。
ハローワークのような対人のサポートはありませんが、会社と直接連絡することになるので、テンポよく転職活動を進めれるでしょう。
求人サイトにもさまざま種類がありますが、基本的には介護業界に特化している求人サイトがオススメです。
特的の業界に特化している求人サイトは、求人ごとの情報量が多いため、職場のイメージもつきやすいでしょう。
まとめ
今回は、定年退職後に介護業界に転職するメリットとデメリット、求人情報の探し方についてお伝えしました。
介護業界は、シニア層でも活躍しやすい条件が多く揃っています。もちろん、簡単な仕事ではありませんが、長期的に働けるので、やりがいや給与にも期待できるでしょう。
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