現代社会は経済的にも技術的にも大きく発展しており、便利で暮らしやすい生活が実現しています。しかし、その一方で競争社会や管理社会のなかで、抱えきれないほどのストレスを感じている人も多く、「ストレス社会」とも言われています。
そこで今回は、ストレスを感じる現代社会の現状と、その対処法についてお伝えしていきます。部下を管理している人や、仕事が「キツい」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事でわかること
ストレスとは
そもそもストレスとは、医学や心理学の領域では、「こころや体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして生じた様々な反応のこと」を指します。
しかし、ストレッサーとそのストレス反応にもさまざまな種類があることをご存知でしょうか?
一般的にストレッサーは、以下の3つに分類されます。
- 物理的(暑さや寒さ、騒音や混雑など)
- 化学的(公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、一酸化炭素など)
- 心理・社会的(人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など)
そしてこれらのストレッサーによって引き起こされるストレス反応は、以下の3つに分類されます。
- 心理面(活気の低下、イライラ、不安、抑うつなど)
- 身体面(体のふしぶしの痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠など)
- 行動面(飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、ヒヤリハットの増加など)
(参照:厚生労働省 こころの耳 ストレスとは)
ストレスの現状
厚生労働省が行った労働安全衛生調査によると、メンタルヘルス不調により「連続して1ヶ月以上休業した労働者がいた事業所の割合」は全体平均7.8%、「退職した労働者がいた事業所の割合」は全体平均3.7%となっています。
この調査の中で、「医療・福祉事業」のカテゴリに焦点をあてると、「連続して1ヶ月以上休業した労働者がいた事業所の割合」は9.2%、「退職した労働者がいた事業所の割合」は6.1%と、残念ながらどちらも全体平均を上回る結果でした。
また、仕事や職業生活に関することで、ストレスを感じることがあると回答した労働者の割合は54.2%と半数を超えています。
ストレスを感じる主な理由は、「仕事の量」が42.5%、「仕事の失敗、責任の発生等」が35.0%、「仕事の質」が30.9%と、業務内容に対する回答が多くありました。
ストレスを感じることがあると回答した労働者を年代別に見てみると、割合は以下の通りでした。
- 20代「53.1%」
- 30代「55.6%」
- 40代「57.2%」
- 50代「58.3%」
(参照:厚生労働省「令和2年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」)
ストレスへの対処法
職場環境に悩んでいる場合は、本人の努力では解決できない問題もあるため、上司や社内の相談窓口に相談してみましょう。万が一上司が労働環境の改善に前向きでない場合は、カウンセラーや精神科医に相談することも視野に入れてください。
個人でできるストレスの解消法としては、以下のような行動が挙げられます。
- 完璧主義を捨てる
- 過去にこだわらず前向きに考える
- 思考を柔軟にする
- 一人で抱え込まない
- 充分な睡眠をとる
- アルコールや薬物に頼らない
- 休養、入浴、スポーツ、食事、音楽を楽しむ
上記のような行動を取ってみても、「以前のように楽しくない」「何もやる気にならない」このように感じている人は、心身の不調に陥っている可能性が高いでしょう。激しい気分の落ち込みや、眠れなくなるといった具体的な症状が出る場合には、「なんとかなる」と無理をせず、周囲に相談したり、心療内科を受診してみましょう。
まとめ
今回は、ストレスを感じる現代社会の現状と、その対処法についてお伝えしました。
ますます激しくなる競争社会の中で、現代人は多くのストレスを感じており、仕事に悩んでいる人は決して少なくありません。もちろん、生活していくためにも「仕事」は非常に重要です。しかし、自分の「こころと体」を壊してまで続ける必要が本当にあるでしょうか?
常に強い不安やストレスを感じている人は、休養期間を設けてみてください。
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