介護現場におけるレクリエーションは、高齢者の意欲を引き出すためにとても重要です。
介護レクインストラクターの学習過程では、レクリエーションを企画・進行するために必要な知識や技術を習得します。また高齢者の特徴や状態に応じた介護レクリエーションの実施方法についても学習するため、自信を持って介護に取り組むことが可能です。
この記事では、介護レクインストラクターについて詳しく紹介します。「利用者の状態に応じた対応方法を身につけたい」「レクリエーションの企画・運営に必要な知識を習得したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
記事でわかること
介護レクインストラクターとは?
介護レクインストラクターは、高齢者を対象にしたレクリエーション活動の企画・実施・運営ができる人材であることを認定する資格です。
介護におけるレクリエーションは、日常生活における高齢者の「これがやりたい!」という意欲や活力、楽しみを引き出すことを目的としています。
介護レクインストラクターの役割は、高齢者の活動を支えQOL(生活の質)を向上させることです。具体的には、高齢者の意欲を引き出すために、レクリエーションを企画・実施・運営します。
介護現場は慢性的な人手不足であり、レクリエーションについて深い知識を持つ介護レクインストラクターは、企画・運営ができる貴重な存在として活躍することが可能です。
介護レクインストラクターになるには
ここでは、介護レクインストラクターになるための方法について紹介します。資格取得のための講座内容や費用、受講までの流れは以下の通りです。
介護レクインストラクター資格とは
介護レクインストラクターは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
よって資格を取得するには、JADPが定めたカリキュラムを修了し、試験に合格する必要があります。受講・受験には実務経験などは必要ありません。
試験は自宅で受験でき、テキストを見ながら受けることが可能です。丸暗記する必要はなく、カリキュラムの内容が理解できているかが問われます。
合格基準は得点率70%以上であり、各領域のポイントを絞って学習すれば、そこまで難しくはないでしょう。
講座内容について
講座内容は以下の通りです。
- 高齢者の心と体の変化
- 高齢者に多い病気と障害
- 介護レクリエーションの実施方法
- 片麻痺リハビリレクリエーションの実施方法
- レクリエーション中の声かけ、運営方法
- レクリエーションのアレンジ方法
※介護レクインストラクターの資格試験を受験するためには、認定を受けた教育機関で上記の範囲を履修する必要があります。
学習内容について
介護レクインストラクターの役割は、利用者が喜ぶレクリエーションを企画・進行し意欲を引き出すことです。そのために必要な知識や技術を学びます。
具体的な学習内容は、以下の通りです。
- 高齢者の特徴について
- 介護レクの企画・実施方法
- 介護度別のレクの取り入れ方
- 声掛け・進行の仕方
また、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する「資格のキャリカレ」の教材には、司会運営の様子が分かるDVDが付属しています。
あいさつの仕方や場を盛り上げるテクニックなど、理想的な進行の仕方が紹介されているので、レクリエーションが未経験の方や苦手意識のある方にも分かりやすい内容です。
受講費用
介護レクインストラクターを取得するには、所定の教育講座を修了し試験に合格する必要があります。
「資格のキャリカレ」が提供している通信教育講座「介護レク&認知症予防レクインストラクターW資格取得講座」の受講料は、31,900円(税込・一括払い)です。
受講料のほかに、試験受験料5,600円(税込)も必要となります。
【参考】資格のキャリカレ 介護レク&認知症予防レクインストラクターW資格取得講座
取得スケジュール
「資格のキャリカレ」のカリキュラムでは、標準学習期間は3ヶ月です。1日20分を週2日、学習することで修了できます。働きながらの学習でも、大きな負担なく継続できるのも魅力です。
カリキュラム修了後、資格取得のために試験を受験します。そして合格すれば、介護レクインストラクターを名乗れるのです。
試験は、自宅で受験できます。さらにテキストを見ながら、じっくり受験できるので丸暗記する必要はありません。テキストの内容を、しっかり理解しておきましょう。
介護レクインストラクター受講のメリット
介護レクインストラクターを受講するメリットは、以下の通りです。
- レクリエーションが楽しくなる
- 周囲のスタッフや利用者から信頼を得られる
- 介護の経験がない方でも受講できる
- 利用者の状況に合わせたレクリエーションを提供できる
- 利用者とのコミュニケーションがとりやすくなる
介護職にとって「盛り上がらない」「ネタ不足」など、レクリエーションの企画や進行に関する悩みはつきものです。
しかし資格を取得すれば、企画・実施・運営する力が身につくため、自分自身が心からレクリエーションを楽しめるようになります。
利用者の笑顔や喜びを引き出せれば、スタッフや利用者からの信頼も自然に集まるものです。
介護レクインストラクターは、実務経験を問わず受講できます。これから介護職として働こうと考えている人や、スキルを高めたいと感じている介護職の人にもおすすめの資格です。
また利用者の状態に応じたレクリエーションのアレンジ力も身につくので、利用者とコミュニケーションをとりやすくなります。
こんな人におすすめ
介護レクインストラクターは、以下のような人におすすめです。
- 自信を持ってレクリエーションを提供したい
- レクリエーションを通じて利用者を笑顔にしたい
- これから介護の仕事に就きたいと考えている
- 無理なく学習し資格を取得したい
- 資格を転職に役立てたい
介護レクインストラクター講座では、レクリエーションの実施方法だけでなく高齢者の心や体についても学習します。よって、自信を持って介護レクリエーションを提供することが可能です。
また利用者の状況に応じた対応方法についても学ぶため、利用者が楽しく、満足して参加できるレクリエーションを選択できるようになります。
介護レクインストラクター講座は、実務経験がなくても受講できます。これから介護業界で働こうと思っている人や、転職活動でPRしたい人にもおすすめです。
1日20分、週2日の学習を3カ月間続けることで、介護レクインストラクターの資格を取得できます。そのため働きながらの資格取得でも、無理なく取り組むことが可能です。
まとめ
今回は、介護レクインストラクターについて解説しました。
介護レクインストラクターは、高齢者を対象にしたレクリエーション活動の企画・実施・運営を行います。
高齢者の活動を支え、QOL(生活の質)を向上させることが主な役割です。レクリエーションについて深く学習している介護レクインストラクターは、人材不足の介護業界において貴重な存在と言えます。
介護職の経験がなくても受講できるため、これから介護の仕事に就くことを検討している人にもおすすめの資格です。
すでに介護職として勤務している人も「自分の得意分野」を作ることによって、周囲の信頼を得ることにもつながります。転職する際に、面談でPRすることも可能です。
この記事を通じて、介護レクインストラクターに興味をお持ちいただければ幸いです。
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