ホームヘルパー(ヘルパー)

知っておきたい介護業界用語

介護の現場で働く上で、あらかじめ覚えておくと役に立つ介護用語を集めました。

インテーク

高齢者や障害者などの生活上の課題を抱える人の初回面接のこと。緊張をほぐし、話しやすい雰囲気を作り、何に最も困っているのか主訴を明確にする段階。

アセスメント

介護過程の第一段階において、利用者に関する情報を収集するとともに、どのようなニーズ・課題があるかを正しく把握すること。そして、その原因が生活全般においてどのような状況から生じているかを確認すること。

カンファレンス

会議・話し合いのこと。介護現場では、介護職だけでなく医療関係者や介護支援専門員(ケアマネジャー)が集まって会議を行うことが少なくない。ケアプランの更新時には利用者本人や家族が参加し、介護サービスが適切に提供されているか、見直した方が良いサービスがあるかチェックする。

認知症

これまで正常に働いていた脳が、加齢等の原因によって機能が低下することで、記憶や思考への影響が見られる病気。アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症等の様々な種類がある。

ADL

日常生活動作(Activities of Daily Living)。日常生活を送るための基本となる身体動作(食事、入浴、排泄、更衣、歩行等)を指す。

IADL

手段的日常生活動作(Instrumental Activities of Daily Living)。ADLが食事、入浴、排泄などの日常における基本動作であるのに対し、IADLはADLで使用する動作を応用した動作(電話、買い物、洗濯、服薬管理、金銭管理等)を指す。

ソーシャルワーカー(相談員等)

社会福祉に関する専門的な知識・技術をもって、日常生活上の課題を抱えた人たちの相談に応じる専門職を指す。国家資格を持つ社会福祉士や精神保健福祉士を指す場合もある。

褥瘡(床ずれ)

長い時間、寝たきりの状態が続くことで血流が滞り、皮膚の一部がただれ、傷ができる症状を指す。仙骨部や踵(かかと)膝などに発症しやすく、早期に発見して治療することが有効。

喀痰吸引(かくたんきゅういん)

介護現場で行われている医療的ケアの一つ。たんや唾液、鼻汁を機械で吸引することを指す。介護職員も喀痰吸引等研修を修了することで、実施できるようになった。

ターミナルケア

終末期医療のこと。治療による延命よりも、苦痛や不快感の緩和を優先し、残された生活・人生の充実を図る方針を指す。近年ではターミナルケアを提供する介護施設が増えており、24時間体制で医療機関との連携を図りながら、利用者と家族の希望に沿ったケアを提供している。

アクセスフリー、バリアフリー

公共の建築物などで高齢者・身体障害者等の移動・利用に配慮がなされている設計のこと。具体的には、段差解消スロープの設置、点字ブロックの設置、文字や音声による案内、手すりの設置等。

一部負担

介護保険、医療保険等のサービスを利用した場合、患者・利用者が支払う自己負担のこと。介護保険の一部負担は、原則としてサービス費用全体の10%である。

インフォームド・コンセント

医師、看護師などの医療従事者に求められる説明責任のこと。病気の原因、具体的な症状、治療の方針等について十分な説明をしたうえで、患者側の同意を得る一連のプロセスを指す。